今までは、芸術文化の振興・発展の役目は行政と芸術愛好家が担うものとされ、それ以外の市民は受け身の側で鑑賞するだけの方が多かったと思います。しかし、経済情勢の問題や高齢化・少子化など先行き不安な現代、芸術文化は人の生き方や社会を形づくる重要な要素であり、私たちの生活のゆとりそのものであることに多くの人々が気づき始めています。正に芸術は、誰もが平等に持つことのできる無形の財産なのです。
そこで、市民が自らアートマネジメントを進める場として特定非営利活動法人芸術工房が設立されました。行政・芸術施設・アーチスト・青少年の間に立ち、市民のニーズを敏感に把握しながら、鑑賞だけでなく様々な事業の実施や協力、芸術活動の支援、芸術施設での来館者サービス等を行う市民活動組織です。行政や芸術施設とパートナーシップを持ちながら、芸術の普及と活性化及び人材育成事業等を行うことにより、芸術文化の薫る心豊かな社会の実現を目指します。
平成15年(2003年) 6月 2日